先月(8月)に行われたキャノンボールの時キャンプした徳島県の『高越山』で山の空気をいっぱい吸い込んだ時にとにかく曽爾高原(そにこうげん)に行きたく成り(
高越山には失礼な話なのですが)このツーリングを企てました。
僕は中学生の頃から今(2004年)に至までの27年間に数えきれないくらいこの曽爾高原に来ています。やがてそんな僕の曽爾高原好きが周りの皆にも広がり大学時代のクラブ活動(ジャズ研)やこのクライドライトでもちょくちょく訪れる事に成りそうこうしてるうちに“曽爾高原好き”が皆の中で一人歩きして僕抜きでも皆さん訪れる様になりました。
曽爾高原が皆の心を捕らえる訳はそれぞれでしょうが僕の場合は
ある老夫婦との出会い
がそれでした。今回は
曽爾にまつわる僕の思い出話
(皆さんの知らない昔の曽爾話)を織りまぜながらレポートしていこうと思います。
1、集合
今回の集合は朝9時に西名阪名古屋向『香芝SA』奥のいつもの所でした。そもそも今回は僕の思い付きというか前出の理由から誰も来なくても僕は行くくらいの勢いだったのであまり皆さんの都合に合わす事も無く決めたので参加者は少なかったのですがそれでも仲間が集まればいつもの様に楽しくツーリングする事が出来ました。
9時にほぼ全車揃ったのですが前日のカレーの仕込みに手間取ったのか9時前にツルハ4@モーガンから電話が有り遅れるとの事、結局全員が揃って出発したのは10時でした。
いつも思うのですが、朝の高速道路のサービスエリア集合って何であないに気色がいいのでしょう!! なんかこう見られてる快感とでも言いましょうか....。
『香芝SA』を出て『西名阪』を東へ進みやがて『天理』で降りて地道(天理街道?)を南下、
天理
市街から山の方へ再び東進、『天理ダム』サイドを通り広域農道で一気に
榛原
方面に抜ける要は
いつものルート
を通りました。このルートだと『名阪国道』の心臓破りの坂を回避できるばかりでなくとても風光明美(風光明媚?)なのです。
暫くはこの一瞬北海道あるいは信州を想わせるこの
大和高原
の道を楽しみやがてR165に出ました。このR165合流地点は非常にRiさん@シトロエン色々の家に近いのですが押し掛ける事もなくひたすら今回の買い出しポイント
名張市
街目指して走りました。
近鉄電車と交わりながらもほぼ平行に東西を結んでいるR165、さっきまでの大和高原の農道と比べるとちゃんとした国道なのですがここもやはり風光Maybe!(イエ〜イ!)って感じで無線で喋りながら突っ走る我々なのです。
2、買い出し
名張
市街到着は11時30分頃でした。今回のメニューはBBQ、最近ちっとも肉焼いて無いうえにBBQだとお互いを知らないメンバー同士が親睦を計るのに丁度いいと思った訳なのです。
ダックテールさん@2CVの御意見で食材は現地調達する事に。で我々が向かったのは和歌山を中心に幅を利かせてる某大手ローカルスーパー『
Oクワ
』(あれっ???)。ここで肉やら買い込んで曽爾に上がれば丁度お昼時かと思いきや「無い!」そう無いのです、肉が無いのです。いや、正確には有るのですがBBQにするような手頃な安いお肉というかお肉自体が非常に品薄だったのです。「BSEの影響か?」それとも「この辺は『伊賀牛』の産地が近いので気を使ってるのか?」はたまた「単純に名張の人は肉食わないだけなのか?」と色々疑惑も生まれたのですがとにかくこれでは話に成らんのでここを諦めて更成る買い出しポイント目指して出発するのでした。
幸いここを出て名張川を渡ってすぐの所に『マックスバリュー』(スーパー)が有ったのでここで買い物することにしました。が、ここも肉は品薄の印象だったのですが「さっきよりはまし」って皆さん思われたみたいで結局ここで買い出しする事に成りました。皆さんが食材調達されてる間に僕は曽爾高原ハイキング用のパンツ(ズボン)を500円でゲットしました。
(注:山登りの時は歩きやすいズボンをはきましょう。水を含んで重く動けなく成るGパンは厳禁!昔知らずにGパン履いて屋久島の山歩きしたら偉い目に遭いました)
さて、食材も揃いぐずぐずしてたらすぐ夕方に成る事から我々は急いで曽爾高原に向かいました。
(左)買い出し開始 (中)カートで遊ぶ兄弟と背後に迫る親子 (右)レジを終えたところ
上の写真の時点で1時を回るか回らないか、ぐずぐずして上に上がって用意してたら直ぐに2時とか3時になってしまいます。我々は大急ぎで曽爾高原に向かいましたが途中『青蓮寺湖』(しょうれんじこ?)〜『香落溪』(こおちだに)を抜けて曽爾に向かう道がこれまた絶景で時間に追われ慌てた心を優しく静めてくれました。
途中の川がとても綺麗で水遊びする人達も居り僕達を誘惑するのですがひとまず誘惑には負けずまっすぐ曽爾高原にむかいました。そういや
記念すべき第一回ツーリング
はこの『香落溪』の川でBBQしてから曽爾高原登ったのを思い出したりしてました。昔は『香落溪』のこの辺はすれ違うのがやっとの道だったのですが今は工事がだいぶ進み立派な道路に変わりつつ有ります。便利になるのはいいのだがちと寂しいなあ。
やがて隊列は『香落溪』の景勝を抜け曽爾村に、この辺は三重県と奈良県の県境でさっきまで三重県に居たかと思えばいつの間にやら隊列は奈良県にという不思議な所。曽爾村(奈良県です)到着と同時に高原に向かって更に山道を登ります。途中
以前ツーリング
で来た地ビールやらある
ファームガーデン
にて地ビールが欲しいとのツルハ4@モーガンからのリクエストで一瞬だけ寄る事に成りました。一瞬の買い物滞在を済ませ隊列は程近い曽爾高原に向かいました。
(左)『香落溪』にアプローチ(右)ファームガーデンにてアンテナにとまったトンボさん
3、曽爾高原にて
曽爾高原到着、駐車場のおばちゃんにお金(¥600)払って駐車場に、先に入った僕(先頭車)が駐車場内を偵察、皆を無線で誘導って事でここでも無線が大活躍しました。
駐車場は3段に成っておりこの日は一番上は乗用車で2段目はバス等大型車で一番下はキャンプの方々が使われていました。一番下に下りていいかどうか聞いてもらうため無線で料金所に居る後続車に連絡、結果OKだったので我々は一番下のキャンプエリアにてベースキャンプを張る事にしました。ここには既に何組かの家族連れなどがテントを張られててこっちまでキャンプに来た気分でちょっと得したような感じでした。
さて、とっとと準備しなければなりません。
誰かがテーブルを並べたら誰かが火をおこすって具合に準備は非常に手際よく行われ幸いキャンプエリアを陣取れたので水道も有るのでかなり助かり調理も捗りました。
準備が整えばBBQの始まりです。ツルハ4@モーガンお手製のカレーにさっき仕入れて来た肉に野菜に魚と地ビールとかなりの御馳走です。準備中はしゃいでた子供達もこの頃にはおとなしく成りダックテールさんところの下のボクは2CVの中でグテッと休んでおられました。
皆さんお腹がいっぱいに成るまで食べました。食べ続けました。最初かなりいいお天気だったのですが山の天気は何やらで怪しい雲がと思いきや突然の雨、これには参りましたが今度は逆山の天気は何やらで好天に(やまない雨は無いのよ)。
食事の後は皆さん昼寝するやら遊ぶやら自由な時間を過ごされてました。僕は有志数名と曽爾高原の上までのハイキングを楽しみました。
(左)曽爾高原に入りました (中)お花も咲いてます (右)あの辺まで登ります
(左)二号目?から望むお亀池 (中)頑張れ! (右)五号目?から望むお亀池
(左)山頂?から望むお亀池 (中)山頂?から望む青少年自然の家 (右)遥かには雲海?
今回こうやっててっぺんに登ってくるのはヘタこいたら『記念すべき第一回ツーリング』以来かもしれません。もしそうだとすれば実に13年振りって事に成るのです。仮にそうでないとしても遊歩道が綺麗に整備されてたり山頂の向こう斜面の木が皆大きく成ってて三重県側の景色が見えなく成ってたなど
確実に前回からの月日の流れは感じ取れました。
暫し休憩していたら下からアベックが登って来ましたが見たところ女の子の方が積極的に先導して登って来てるのですが良く見るとスカートにヒールとどう考えても山に来る格好じゃないのです。ぼくは山にヒールで来るというのにも疑問を感じましたがそれよりもそんな格好の女の子を山に登らせる男の配慮の無さ(危ないって知らないのだろうけど)に腹が立ちました。まあそういった
プレイならともかく、アベックの事はそのお二人当人しか解らない事も有るだろうからあえて踏み込みませんがありゃ絶対別れるよ。
僕達が山頂でそのアベックを見て描いたストーリーは以下。
A:「女の子スカートにハイヒールで率先して登って来たけど今は男の事好きやから頑張ってるだけやねん」
B:「そやねん、でもそんな女の子の頑張り(実は無理してる事)に男は全然気付かへんねん」
C:「そうそう、今は女の子もそうするのが幸せやけど時間が経つにつれしんどなってく訳」
A:「んで別れ話よ!」
C:「そう、ほんでそんな平和な男やから何で彼女が去って行ったかなんて全然解ってないねん」
I :「NPさんも配慮ないけど」(一同転ける)
とまあこんな馬鹿げた会話が山頂では行われてました。暫く休憩してからベースキャンプに無線で下山する事伝えて下山しようとしたとき僕のお腹具合が! イマホリさん@パーピー嫁が優しく野糞を薦めてくれたので独りジャングルへ、でも良心の呵責と戦ううちお腹も治まってきたので戻ると僕が野糞してると思ってるイマホリさんが大きな声でチェットはん@117に「早く、早く、カメラ、おっちゃんウンコしてる所取材」と言ってるのです。イマホリさん恐ろしい人!!
この後目出たくベースキャンプに戻りました。
(左)眼下に雲を見下ろす (中)景色見取り図 (右)休憩する人々
最近は曽爾高原も道が来やすくなったうえにテレビ等でも紹介(これ書いてる時点で既にネット紹介してるけど)されてメジャー化したせいか昔来てた頃と比べて山での挨拶などマナーを知らない人が増えてる事が残念でした。
さて、ベースキャンプに戻るとすぐに片付けが始まり作業が進むにつれ日が暮れて行きました。やがて周りのテントに灯りが点りたき火が始まり夕食の準備が進むのを見てメンバーの中には日帰りでは無く「キャンプにすれば良かった」と思う人も何人か(全員?)居ました。
片付けが終わると会費の精算(約¥700/1人)をして帰宅組と更に温泉組とに別れて解散となりました。ダックテールさん親子@2CV、水玉マキちゃん@ミニ、ヨシムラさん@ミニの3台は帰宅され後のメンバーで来る途中から沢山幟を見た温泉に行く事に成りました。
帰宅組ダックテールさんと可能な限り無線でやりとりして別れを惜しみました。そしてその後も温泉組によるバカ話が無線で続いたのは言うまでも有りません。
4、みつえ温泉『姫石の湯』
帰宅組と別れて何処に有るとも知れない温泉を道端の幟だけを頼りに暗闇の中探しました。誰もが曽爾の近く或いは村内に有ると思ってたそれは実は曽爾高原から約15Kmも走らないといけない所に有ったのです。暗闇の中を随分走って見つけた案内版には「10Km」の文字が、一同「やられた!」とは思ったものの無線会議の結果行く事に。でも辺は真っ暗、まるで「ここは何処? 私は誰?」の世界でした。
結局、約30分程走ったのでしょうか(?)、僕達が苦労して辿り着いた温泉は実はさっきの『曽爾高原』の真裏数キロの所に位置してる事が解りました。苦労してさっきの所から目と鼻の先に来てたのです。
19時頃、僕達がやって来たのは
奈良県宇陀郡御杖村
(みつえ村)に有るみつえ温泉『
姫石の湯
』(ひめしの湯)。出来たての感じの綺麗な温泉でゆっくり汗を流したのですが閉館が20時でこれに伴い19時過ぎには食堂が閉店したことからここで食事をとる事が出来ませんでした。
入浴の後R368で再び名張市内に出て食事をとる事にし明瞭会計&食べ物は既に出来上がってるなど色んな点で手っ取り早いので全員一致で回転寿司に行きました。しかし驚きです、僕がバイクでうろついてた20年前は名張市内のこの辺には何も無かったのですが、今は回転寿司が3〜4軒、スーパー数軒、ととにかく郊外の道路沿いに有るお決まりのお店達が立ち並び日本全国郊外を車で走ってると見るお決まりの景色に様変わりしてたのです。
名張で夕食後21時過ぎR165を西進、大阪・神戸方面へ帰る皆さん、今回は『名阪国道〜西名阪』ではなく新しく出来た『南阪奈道路』で帰る事に決定!パティシエ親子@2CV&おっちゃん@2CVの和歌山組は『南阪奈道路』バイパス部分(無料区間)途中からR24にて和歌山に帰る事に。
お決まりの無線でワイワイやりながら機嫌よく帰ってるかと思いきやここに来てバーピーさんのクラブマンに異変が!どうやらアイドリングが出なくなった様子。全員で榛原に有るコンビニで休憩がてら対策会議。結局原因は解らずなのだけどエアクリーナーを外したらちょいとましに成った様なので出発!この間にドーピングに走る人もいました。しかし今回は朝のパティシエ号と言いエアクリーナー外す車続出したなあ。
再出発後橿原から『南阪奈道路』のバイパスに乗り我々和歌山組は途中で隊列を離れR24で和歌山まで帰りました。他の皆さんは『南阪奈道路』でそれぞれ帰られました。R24でゆっくりと帰った僕とパティシエ親子、途中休憩やら何やらで帰宅は日が変わって午前1時半でした。
しかしよお遊んだなあ!
2004/28/Sep
by,おっちゃん
<今回参加車>