=3日目(8/13)水曜=

脇町阿波踊り〜おこうつ山キャンプ

一夜明けた『おこうつ山』キャンプ地はやはり涼しくとても爽やかな目覚めと成りました。ダックテールさん親子と軽く朝食後僕は持って来たラジコン(トイラジコン)飛行機飛ばして遊ぶのでした。


   
(左)一夜明けたキャンプ地(中)ラジコン飛ばす僕(右)クリアードフォーテイクオフ

   
(左)ゆっくり旋回するLRL-1機(中)まるで実機みたい(右)あじさいが自生してました


最近僕はトイラジコン機にはまってるのですが、これはあくまでもおもちゃの部類のラジコンでラジコンショップに売ってる本格ラジコンとはまた別カテゴリーなのです。本格ラジコンとくらべるとパワーは無く操作性に欠ける部分が多いのですがその不自由な部分が楽しくってあえて改造等せずオリジナルのままでフライトを楽しんでます。操縦には少し熟練と勇気を要しますがUコンから実機まで操縦経験が有るので何とか大丈夫なのですが何せ不自由な機体なのでなかなかイメージ通りには飛ばず何度か壊したり無くしたりもしてるのです。

僕がラジコン飛ばすのを見てダックテールさんの御子息方が一斉にお父さんにラジコンを強請り出したので少し責任を感じましたが大人のダックテールさんは「車のラジコンが1050円以下で有ったら買ったげるわ」と絶対に有り得無い値段提示して子供達を言い包めておられました。(後に命取り=笑=)

さて、ラジコンの後はいよいよキャンプ地を撤収して下山します。この日はぼちぼち他のチームも動き出してるので合流組も居る事から10時過ぎに下山を開始したのです。

途中『天狗の涌水』という湧き水を貰って(汲んで)穴吹町&脇町方面目指します。山を降りるにつれて気温と湿度が増して来るのが実感出来たり、大きな黒いカラスヘビさんにも遭遇しました。天気が良くこの辺り昨日の夕立ちで空気が澄んでたので途中の閉鎖した(?)牧場からはかなり遠く(淡路島や和歌山方面)まで見渡せて今居る位置が手に取るように解りました。また、この頃から携帯が使え出したので掲示板やメール等で他のチームの動向が確認出来ていよいよキャノンボールが動き出した感動でお腹が痛く成る感触を覚えました。(子供か)


   
(左)梺の街の景色 (中)遠く淡路や和歌山が見えてます(右)湧き水を貰います

   
(左)生で飲んではいけないのだろうけど冷たくて美味しい(中)ブレーキに気泡が!!(右)冷まします

下山する途中、こんなの初めてですが荷物が多かったせいか知らずにブレーキを多用したらしく『ベーパーロック現象』(熱でブレーキオイルに気泡が生じて効かなく成る現象)を起こしてしまい何とか梺の『ふいご温泉』まで下山してクールダウンを計りました。少しブルーだったのですが丁度その時J宮司さん@おベンツからルートの相談電話が有り彼が実に6年ぶりに参加する事を知りそれまでの憂鬱が一気に喜びに変わったのでした。

やがて、ブレーキも復活してどこぞで昼食をと走り出すのですが192号線に出るまでの途中に『阿波和紙伝統産業会館』(吉野川市山川町)が有るのでダックテールさんの子供達にもたまにはこのようなその土地の伝統工芸に触れさせるのも必要と感じて急遽寄る事に成りました。


   
(左)阿波和紙伝統産業会館 (中)和紙の貼り絵の展覧会が行われてました(右)お土産コーナーの綺麗な和紙

『阿波和紙伝統産業会館』で見学、展覧会を見たりオブジェを見たりで雰囲気は何となく見慣れた芸大の工芸学科の建物って感じで居心地もよく楽しかったのです。お土産コーナーでウチの人がお土産を買われてダックテールさん所は何故かゴーヤを貰っておられました(笑)。伝統的な和紙や素晴らしい作品の数々は勿論印象的だったのですが、ここの職員の方が皆さん若い女性だった事と無造作に置かれてるパソコンが統べて今や我が家でも使って無いオールドMacだった事も印象的でした。

さて、『阿波和紙伝統産業会館』を出て脇町方面へ向かいます。例年なら脇町で名物『蕎麦米雑炊』をいただくのですが、今年は我が家もダックテールさん所も貧乏旅行なので一食千円の『蕎麦米雑炊』を簡単に食べる訳にはいきません。そんな訳で道路ぞいのセルフの饂飩屋さん探す事に成りました。

どうせ饂飩食べるなら一層の事讃岐に行きたい所なのですがこの日の目的は“脇町の阿波踊り”観る事だったのであんまり無駄な動きをする事が出来ません。丁度10日程前に『徳島ジャズストリート』に仕事で来たついでに寄った饂飩屋さん(野菜とか産直売もやってる)が『美馬町』(脇町から近くて比較的讃岐にも近い)に有ったのでここで饂飩を食べる事にしました。(途中2CVとすれ違いました)


   
(左)おこうつさんまた来るけんな(中)美馬の饂飩屋『よりみち』(右)食べる子供達

我々がこの饂飩屋『よりみち』に着いたのがお昼一時前で丁度NHKの連続テレビ小説『瞳』が始まる所でした。店に入ると中川英二郎さんのトロンボーンのテーマソングが流れてたので聞こえて来る方向へテレビを観に行ったらテレビではなくラジオで音声を受信してる物でした。余談ですが、トロンボーンの中川さんとは昔トロンボーンの中路英明君の4トロンボーンバンド時代に東京で一緒に演奏してました。

僕達が饂飩屋に着いた頃、早朝のフェリーでチームチェットさん&京子さん夫妻@117クーペと共に神戸から高松に上陸したチームララレレさん夫妻&ocuさん同乗@レビンが坂出かどこかの饂飩屋で食った後チームチェットさん&京子さん夫妻@117クーペとは別れて我々と合流すべく脇町目指して来られてました。

我々が食べ終わって饂飩屋出た所で無線でチームララレレさん夫妻&ocuさん同乗@レビンを呼ぶと電波は弱いのですが応答が有り脇町役場の駐車場に居る事が判明。そのまま3局で交信を続けて脇町のショッピングモール『パルシー』地下駐車場で落ち合う事に成りました。

『パルシー』に着くと既に皆さん建物中で涼んで居られる御様子だったので我々も車を置いて建物の中へ入りました。地下駐車場に置いたのは正解で車内の温度が上がらないので後が随分楽でした。やがて無事合流、僕は『ダイソー』子供達は1050円のラジコン探しに玩具屋さんへ、15時からこの『パルシー』内でも阿波踊りが行われる様子だったのでそれまでの間車で今夜のキャンプ地探して河原へ行く事に成りました。有名な『脇町潜水橋』渡ったり映画『虹をつかむ男』のラストシーンで寅さんがバス待ってる場面で出て来る場所へも行きました。

僕やダックテールさんは脇町で阿波踊り観ながらビール飲んだりあわよくば勢いで地元の居酒屋やスナックとか行きたかった(金無いんちゃうんか)ので歩いて戻れる町内の河原が良かったのですが、結局下見の結果河原は湿度が高い事、日が照ると暑い事、虫が多い事等から全員一致でこの日も『おこうつ山』のお世話に成る事に成りました。

とはいえ、山の上は明け方本気で冷える事からうっかり寝袋を忘れて出て来たレレララ夫妻は困った様子。皆で近くのディスカウントストアーに寄って適当な物を探す事にしました。そんな時、ダックテールさんの御子息フーガ君が表の陳列にラジコンコーナー発見!! 何と車のラジコンが980円だったのです!!!。お父さんの約束は「車のラジコンが1050円以下で有ったら買ったげるわ」だったのでこの勝負ダックテールさんの負けが確実と成ったのでした。また僕もラジコンコーナーに以前野田知佑さん所で失った野田さんのトイラジコン飛行機と同じ物が1980円と底値だったのでウチの人にお金借りて買ってしまいました(何も徳島で買わんでも)。肝心のレレララ夫妻は毛布の様な敷き布団の様な掛け布団の様な物を買っておられました。


   
(左)先ずは脇町探訪 (中)藍染めの集散地として栄えました (右)江戸時代がそのままみたいな

   
(左)不思議な佇まい(中)夜の阿波踊りに向けてレゲエセッションも(右)多分ここで寅さんが

 
(左)河原を下見する (右)ラジコン買ったストア 

河原の下見とキャンプの買い出しが済むと再び『パルシー』に戻りました。勿論車は日の当たらない地下駐車場に入れたのですが、我々すっかり脇町における夏の正しい過ごし方のテクニック身に付けたみたいです(笑)。

車を置くと『パルシー』さんには申し訳ないのですが、脇町初体験のチームララレレさん夫妻&OCUさんの為にそのまま表に出て脇町観光に出掛けました。脇町の旧い町並みに入るとそこは江戸時代の佇まい、阿波踊り開催の日とあって三味線の方々やレゲエの方々が何だか音を出されててやがてそれは阿波踊りの鳴り物集団とジャンベやピアニカやリコーダー操る謎のレゲエ集団との友好的なセッションに発展して行くのでした。

町並みを見物、映画『虹をつかむ男』のロケ現場と成った場所も案内して16時半からの『パルシー』内広場で行われる『だるま連』(奴凧踊りのある連)さんはじめ各連の皆さんの阿波踊りを見物する為再び『パルシー』に戻るのでした。


 
(左)パルシー広場に登場する『だるま連』の皆さん(右)素晴らしい踊りを披露

交通事情で『だるま連』さんが遅れて来られたので押しぎみと成りましたが2〜3の連の皆さんの阿波踊りを堪能する事が出来ました。やがて18時過ぎにうだつの町並みで行われる阿波踊り観る為車を『パルシー』から近くの道の駅『藍らんどうだつ』に移動、何とか全員置けた所で非常識にもここで夕食の準備を始めるのでした。(貧乏旅行だから自炊はまあ仕方ないのですが)

この日の夕食メニューは冷やし素麺でした。最近皆さん歳取って来たのかBBQよりお素麺の方が好まれる傾向に有るのです。皆で夕食の準備してる頃僕の携帯に千葉から参加で今夜合流するため徳島道をひたすらこちらに向かって走ってるチームいっちゃん家族@おベンツから連絡が有り距離も比較的近い事から連絡手段を無線に換えて誘導、無事合流を果たすのでした。(久しぶりやんかいさ)


   
(左)道の駅で夕食の準備 (中)いっちゃん御家族登場!! (右)いい夕方と成りました


夕食の後はいよいよ『うだつの町並み』の阿波踊りを観に行きます。映画『虹をつかむ男』のオープニングの徳島県のインフォメーションの場面にもこのうだつの街の阿波踊りが出て来るので是非一度は観ておきたかったので大変嬉しかったのです。

『うだつの町並み』に入るとまるでタイムスリップしたかの様な静かな佇まいの中、井戸の有る広場にて沢山の見物人に囲まれて各連による阿波踊りが賑やかに行われていました。ここで心ワクワクしながら暑さと戦って姑く見物、やがて満足すると暑さに負けて井戸のある広場から抜け出して車の方に戻りだしたのですが、流石にこの日は『時代屋』さんなどお土産物屋さんが遅くまで営業されてます。暫く歩いてると旧い建物の木の格子越しに「おにいさん!!」と呼び止めるオカマの声がしたので観てみるとダックテールさん親子でした。暑い人込を避けて蕎麦米雑炊の店『茶里庵』さんでゆっくりお茶してる気配だったので我々もここでお茶する事にしました。


   
(左)『うだつの町並』に潜入 (中)何やら遠く広場が賑やか (右)近付いて行きます

   
(左)おお!やってます (中)見事なフォーメーション (右)これが『うだつ』(卯建)

   
(左)『おこうつ山』の天狗様でした (中)『こおつ連』の皆さん (右)綺麗な女踊り

   
(左)躍動感溢れる踊り (中)もう大盛り上がり (右)呼び止める男達


上の写真からも解るようにライトアップが無ければそこは江戸時代なのです。空を見上げて「これって江戸時代の人々が観てた景色と同じなんだろうなあ」と独り思ってました。写真の『こおつ連』の皆さんは以前テレビで放映されたドラマ『眉山』の阿波踊りシーンで出て来られてたので御覧に成られた方も多いかと思うのです。

さて、先ほどから良く出て来る『うだつ』(漢字では『卯建』と書きます)ですが、上の写真中にも有るようにこれは屋根の端っこに隣との仕切りのようにある小さな屋根付き壁の事。そもそもこれは防火が目的だと聞いてるのですが、大きな商家などお金の有る家はこの防火壁『うだつ』に装飾を施したり豪華な物に仕上げた事から『うだつ』を見ればその家の繁栄が伺えるのです。その一方で、繁栄を見る事のない家では『うだつ』を上げる事すら出来なかった事から今では稼ぎのない人やパッとしない人の事を「うだつが上がらない」と言う様に成ったと聞いてます。脇町はその所在地から昔は吉野川を行き来する船を使っての海運が盛んで、藍染め等の集散地として大変栄えた事からこの街には貴重かつ豪華な『うだつ』が沢山有り今も残ってるのだそうです。この辺り、少し西に行った『貞光町』にも『うだつ』が沢山残っています。道の駅『藍ランドうだつ』の窪んだ所が昔船が着いた所だと聞いた事が有ります。

さて、20時20分頃『茶里庵』でお茶してからは気分が変わり、折角だからまっすぐには車には戻らず初めての夜の『うだつの町並』を見物したのです。踊が行われてる井戸の有る広場(東側)とはうって変わって反対側(西側)は大変静かで所々置かれた裸電球の趣向を凝らした電飾が静かに優しくこの町の夏の夜の美しさを演出していました。


   
(左)『茶里庵』を出る (中)茶里庵前まで踊り込んで来た有名連 (右)反対側の静かな町並み

『うだつの町並』の西の端に位置する集会場の様な『美馬市脇町観光文化室』にてトイレの一般解放や街の御夫人方によるお茶の振る舞い等も有りすっかりお言葉に甘えて美味しいお茶を御馳走に成ったりして車に戻ろうとしたところ踊り終えた連の皆さんが入って行く路地が有るのに気付きました。そこに居られたガードマンの方に「こっちは何ですか?」と尋ねた所「あっちは旧国道であちらでも道路閉鎖して阿波踊りが行われてますよ」との事だったので路地を抜けて旧国道へ行ってみたところそこも沢山の人集りで更には店も沢山出てて『うだつの町並』とはまた違った現代の様相!!。ここに来て我々新旧二つの阿波踊りを楽しめたのでした。


 
(左)美馬市脇町観光文化室と月 (右)大変賑わう旧国道

21時前に旧国道演舞場から車の有る道の駅『藍らんどうだつ』に戻りキャンプ地の『おこうつ山』目指しました。その前にお風呂に入る為『おこうつ山』梺の『ふいご温泉』に行きました。このような(どのような)山の中に於いて営業時間が22時30分までというのは大変嬉しいし有り難い事なのです。約一時間お風呂を楽しんでからキャンプ地『おこうつ山』山上目指しました。

山上に着くと昨日とは違い全くの貸し切り状態、各チーム早速寝床設営、2台並べた2CVの間にタープ張ってテーブルや椅子等置いて宴会場の出来上がり!!。この頃、和歌山からパテさんが無線で呼んで来たからコールサイン持つ皆でたらい回しにしてやりました。そして、やがて酒盛りが始まり子供達を眠らせて楽しいキャンプが始まるのでした。


   
(左)ふいご温泉で一息 (中)設営後酒盛り始まる (右)子供は花火に夢中

   
(左)和歌山パテ局/3と交信するラララ氏徳島局/5 (中)で、でた〜っ!! (右)実は花火でした


この夜は大気が安定せず満天の星では無かったのですが前夜と違い仲間が増えたのでこれはこれでまた楽しい時間と成りました。特に、チームいっちゃん家族@おベンツで参加のくみこ夫人さんが開放感溢れる感じでとても楽しんでおられたのが印象的でした。(素晴らしい!!)

やがて日が変わって午前2時頃我が家ダウン、その後は知らないのですがまだ起きて楽しんでる面々が居たと聞きました。

仲間と行うキャンプの楽しさ素晴らしさを実感する、そんな夜と成りました。




==========<以下僕のブログから>=========

昨夜 / 清水武志 -8月13日 14時25分-
 

遅く吉野川市山川町(旧麻植郡山川町)に位置する『高越山』(通称おこうつ山)山上『船窪つつじ公園』広場にて

高知経由で参加のチームダックテール親子@2CVと無線を介して無事合流! !

満天星空の元ペルセウス座流星群の織り成す天体ショーを楽しみながら寝ましたわ。

今日は美馬市脇町の阿波踊り見物&キャンプ。

今、脇町にて今朝のフェリーで神戸から高松に上陸したチームララレレ夫妻&OCU氏@レビンと無事合流!

ここに来て周りがそれぞれに動き出しておもろ成ってきた(^_^)v



『脇町』阿波踊り / 清水武志 -8月13日 22時26分-
 

「ここは江戸時代か!」と思う様な佇まいの脇町の阿波踊りに行きました。

昨日の徳島市街の“それ”とは違ったまた別の趣が有りました。

同町の道の駅『アイランドうだつ』にて夕方千葉から参加のチームいっちゃん家族@ベンツ230と無線介して合流成功!!

今地元『ふいご温泉』、今から皆でキャンプ。

携帯電波が通じなく成るので今日のレポはこれでお終い。

明日は本番、松山合流日。役者が揃い出しておもろ成って来たべ。(^_^)v






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