入口で扉を開けて中に入ると番台にはとても話し好きで愛想の良い御主人がおられました。上の写真からも解るように新町湯の建物は物凄く古くって御主人によると創業は昭和元年だそうです。さらに御主人によると「窓枠や諸々(上右の写真参照)サッシに変えるとか今様にすればいいのでしょうがそれをすると折角の建物の持つ良い味わいを壊すのでそのままの姿で使い続けてます」とのこと。新町湯さんにはお風呂客(マニア含)だけでなく建築家の方なども時折足を運んで来るそうで単にレトロな銭湯というだけではなく
現存する昭和の建築物の中でもかなりモダンで貴重な意味の有る存在
なのです。(でも和歌山住んでる頃はそんな事これっぽっちも思わなかったわ)
ここで御主人と話してる時番台に先ほどの『sentou map』(海南銭湯マップ)の原盤いうか別バージョン(元は同じだが色が違うの)を発見!御主人にお願いしたら快く人数分くださり「そんなに好きなら」と去年行ったスタンプラリー(10軒全部入ったら500円の商品券が貰えたそうな)の貴重な『
遊遊入浴パスポート
』(今は使えません)もいただく事ができました。
ついでに御主人を質問攻め(羽交締めでなくてよかった)にしたところ、『sentou map』(海南銭湯マップ)は海南の銭湯組合が作ってる事や海南には昔は29軒もの銭湯がひしめき合ってた事がわかりました。実はそれには海南が『黒江漆器』や『下駄』で有名な事からかつては多くの職人さんが住み着き職人の街として栄えたという背景が有るのです。そして、御主人とお話してるうちにこの御主人御自身がかなりのお風呂好きである事も解り身体だけではなく心も暖まる時間を過ごした『新町湯』でした。
4、海南銭湯巡り(昭和湯)
「折角だからもう一軒行こう」って事で再び街をうろうろ、やはり夜中の雰囲気(笑)。歩きながら「何処行くか」とか「夕食は何を食べるか」とか相談してました。温泉巡りと違って銭湯巡りは安くて良いのですがどちらにしても血圧にはきついかも(爆)。そして夕食は焼肉になり次の銭湯は車止めた場所から近い所で決める事になりました。
満月屋さん秘密基地近くには満月屋さんお薦めの“いけてる”銭湯『芦原湯』(海南市日方)さんが有り一瞬ここに決まりかけたのですが一か八か(営業日か定休日か勝負)同じく日方の町内のもう少し奥に有るこれまたレトロで“イケテル”『
昭和湯
』(海南市日方)さんにアプローチを決める事にしました。ここで『昭和湯』さんに行ってもし定休日だったら後の焼肉の予約の関係でタイムリミットを迎え銭湯巡りはここまでと成るのですが開いてて良かった。
(左)渋い!『芦原湯』 (中)路地突き当たりが『昭和湯』 (右)時代を越えた『昭和湯』入口
『昭和湯』さんは僕は2回目、先程の『新町湯』さんの石のイメージに対してこちらの内装は木、番台では優しいお婆さんが店番されてました。ここでは質問攻めはせずおとなしくお風呂を楽しみました。お湯が熱めなのと湯舟の富士山の絵が可愛くて印象的でした。ちなみに女湯は違う絵だったそうです。黒江の『大正温泉』(海南市船尾)と列ぶ僕のお気に入りの銭湯なのです。
今回の詳しい事は
チェットさんがレポート
されてますのでそちらをどうぞ。
5、炭火焼肉『雅楽』(がら)
ここは我が家お馴染みのお店で今年(2005年)の2月迄ここから歩いてすぐの所に住んでたのでここのオモニ(お母さん)とアボジ(お父さん)には随分お世話に成ってるのです。
21時過ぎにパーピーさんの名前で7名予約入れたので21時頃『昭和湯』さんを出て『雅楽』さんに向かいました。焼肉とは少し贅沢ですが折角旅に来たのですから少しは美味しいものを食べないと。それに『雅楽』さんは美味しい上に安いしアボジ&オモニのお人柄の良さも手伝っていつ行ってもほっこりした気分に成るのです。
(左)『雅楽』です (中)駐車場も完備 (右)楽しいお食事時
ここで散々食べました。今回も偉かったのは運転手は誰もお酒を呑もうとはしませんでした。まあこの後しこたま呑めるのもあったのでしょうが(笑)。色々食べてるとサービス品までいただき幸せな気分。大阪の生野区(韓国料理が盛ん)に13年間暮らした僕が認める味がここには有るのですわ。
6、いよいよ加茂神社
お風呂探しでうろうろしてた21時頃加茂神社さんより加茂神社解禁の電話が有り我々が焼肉『雅楽』を出て加茂神社に着いたのは23時を少しまわった頃でした。我々が加茂神社『参集殿』に到着したときには既に濃〜い状態でその中に突入する7人なのでした。話を聴くと早い人はお昼頃から始めてたそうな。(笑)
誰言うでもなく席に着いてまもなく酒盛りが始まりました。そもそもこの前夜祭の存在はお花見とは言え車の運転でお酒が呑めない皆さんの為にそれなら前夜に思いっきり呑んで騒ごうという主旨のもの。皆さんこの主旨を忠実に守ってか?皆が持ち寄りのお酒や食べ物で楽しい時間が流れたのです。
(左)遂に到着 (中)おもろい夫婦 (右)オイヤン達
我々到着時には既に初登場の
レティーさん
@2CV(この日はBMガブリオレ)が料理面で大活躍しておられました。僕なんかオフの日にピアノ弾け言われたらよっぽど気分乗らな絶対嫌やけどレティーさんのこのお姿ちとは見習わねばねえ。で、ここでレティーさんが出して来られたのが先日からCried
Lightのもう一つのメディアで話題に成ってた『らっきょうパン』。謎の多い『らっきょうパン』、一時は「辣韮というパン(鍋)なのでは」という説(スズさん説)まで飛び出したのですが出て来たのは
『らっきょうパン』でした。(謎)
(左)これが噂の『辣韮パン』 (中)G大ジャズ研OB会 (右)地元オイヤン