クライドでは初めてなの

赤目四十八滝




三重県名張市

<2005年6月5日(日)曇〜晴>

Photo&Report by おっちゃん
by
 Cried Light West&East


 車谷長吉氏の小説に『赤目四十八瀧心中未遂』(文春文庫)というものが有る。後に 映画化 (荒戸源次郎監督)されたり江森康之氏により写真集が発売されるなどしたが実際に訪れた感じでは滝入口迄は沢山のお土産物屋さんや飲食店や旅館が列びおまけに四十八滝入口には『日本サンショウオセンター』が有りここで入館料(入滝料?)払わないと四十八滝にはアプロ−チ出来ないシステムなのでたとえ心中を考えて訪れたとしてもこれでは途中で萎えてしまうことは必至。おまけにそのハイカーの多さからもとてもじゃないけど今の赤目では心中など無理と思うのは僕だけではないはず。

今回我々が訪れたのは三重県名張市が誇る名勝『 赤目四十八滝 』、数少ないオオサンショウオの生息地としても有名な所。けどクライドのツーリングではいつもここを通り過ぎて近くの『 曽爾高原 』(こちらは奈良県)に行ってたため今回初めての訪問と成りました。きっかけは ちと前にスズさん@Miniインゲン号がお友達と訪れた事 が有るのが発端と成りました。よって今回の言い出しっぺはスズさんって事でいいのかな??(笑)

そんな事とはつゆ知らず遥々千葉からイーストメンバーのようちゃん@ベレットがソロで参加、また前日 レティーさん@2CVの店 で行われた『キャノンボール』の打ち合わせでこれまた千葉から大阪に来てたいっちゃん@クラウンワゴン(今回は公共交通機関)の参加も有りこの二人が名阪国道天理東出口で出会すサプライズも有り楽しいツーリングと成りました。

今回のツーリングでは車や人こそ何のトラブルも起こらなかったもののIMAIAMIさんチーム@ami8の無線機の電源とMa2さんスズさんチーム@2CVの無線機から煙が出て人知れず電源&無線機共にお亡くなりに成るマイナーアトラクションも有りました。

朝8時半に西名阪高速の名古屋向け『香芝SA』集合9時出発だったので僕とチームMa2さんスズさんの御近所2CV組は7時20分に近くのロー○ンP集合、『香芝SA』に向いました。2CV2台で無線で喋りながら高速道路をクルージングしてると同じく『香芝SA』目指す参加者達が無線の会話にブレイク(途中から割り込み参加する事)してきて旅と無線の醍醐味にワクワク、今回は初参加の面々も多くどんなツ−リングに成るか期待に腹いや胸膨らませる朝の集合の一時でした。

     
(左)先ずは御近所で集合 (中)その後『香芝SA』集合 (右)いよいよ走り出す

千葉から来るようちゃんは反対車線なので僕達の集合場所に来てもらうには少々面倒かける事からようちゃんとの合流を9時半名阪国道『天理東』出口付近としたので9時過ぎに『香芝SA』出発と成りました。

今回は同じ日に神戸でCCJ(シトロエン・クラブ・ジャポン)の全国ミーティングが行われてるにもかかわらず過去最高の数の2CVが集まりました。あとはイギリス勢も多くドーバー海峡付近の小型車の集会かと思える集まりと成りましたがそんな中自らも2CV(実は売物:ナリちゃんが買いました)を出動させるはずだった満月屋さん(車屋さん)が前日迄の忙しさに仮ナンバー申請が間に合わず断念、仕方なく乗って来たのが某ロードサービスのレッカー車(おもろすぎるけどこれで怖いもの無しに)でこの光景を見てたトイレ前に屯する観光バス乗組員のおばちゃん達は「ああいう車乗る人はああやってレッカー車に一緒に来てもらってるのよ、お金持ちよ、お金持ち」って言ってたそうです。(パティシエさん証言)

さて、無事『天理東』にてようちゃんとの合流も済ませ我々がいつも使う道(天理から広域農道使って名張目指す)で目的地の『赤目』を目指します。小一時間も走らない間に車は榛原付近の山の中を抜け名張市に入る手前の道の駅『宇陀路室生』(奈良県宇陀郡室生村)にて暫しトイレ休憩など。ところがこれが運命の悪戯、ここで偶然に摂さん@パンダと遭遇!(というか向こうが通りがかりに我々を発見して来てくれたのだが)。これには皆さん驚いた、摂(攝)さんと言えば“摂理”と言う訳でクライドでお馴染みRi(理)さん@シトロエン諸々のウチの人(奥方)。暫く笑談をしてたら今度はまったく知らない方なのですがゴルディーニが入って来て結構賑やかな事に成ってました。また、個人的に驚いた事にはこのゴルディーニの方の奥方は僕の同業者のお弟子さんとの事でまさかここでその名前聞くとは思わなかったので世間の狭さに感心させられたのでした。

   
(左)道の駅に入りました (中)こんなやつら (右)摂さん現る!


ゴルディーニさんも

この後摂さんともゴルディーニさんとも別れて我々一行は一路『赤目四十八滝』目指すのでした。今回から僕のとパティシエ氏の2CVにはカーナビが付いた事からカーナビが大活躍したのです。(と思ってるだけかも)


=いよいよ滝に突入!=


いよいよこれからが『赤目四十八滝』本番、カーナビ宜しく現地に近付くにつれ景色はのどかな物に変化して行きやがて沢山のお土産物屋さん等が賑やかに列ぶ現地に到着。先ずは車を駐車場に止めて昼メシとしたいのですが自分達の隊列の長さを考えず成るだけ滝に近い駐車場を求めるあまり一番奥で行き詰まってしまい大顰蹙(ひんしゅく)、フランスとイギリスと日本のおかしな車が何台も道路で詰ってるのだから何とも言えない不思議で愛くるしくも迷惑な話と成ったのです。

幸い全車無線や無線の免許の無い人は受信機を積んでくれてるので状況が解らず勝手に歩き回る奴もおらずそうこうしてるうちにスズさんが横のホテルに問合せに行ってくれて間もなく無線で全員に状況が知らせられ何事も無く全車駐車スペースを確保出来たのでした。(やはり無線は欠かせません)


   
(左)滝入口で大渋滞 (中)こんなやつとか (右)こんなやつ

車を置いたら皆で滝入口のお土産物屋で昼食を取りしばしうだうだが続いた後皆で滝を目指しました。

   
(左)皆仲良く昼食 (中)滝案内版 (右)ニセモノですよ


ちょっと前の見出しにいよいよ滝に突入!と有りますが本当に滝つぼに突入する訳ではありませんで沢山の滝が点在するハイキングコースへの突入という事なのです。(クライドメンバーには幼少時ここの滝に落ちて大変な事に成った人が判ってるだけで2名おられます=勿論無事=)

最初滝を2つ3つ観たら引き返す(だろう)つもりで居たのですが蓋を開ければどうよ!!!!

皆さん引き返すどころかどんどん奥へ、途中休憩もはさみですが殆どのメンバーが片道約4Km(往復だから約8Km)の道程を見事制覇したのです。(僕は85%制覇)


   
(左)ここが入口サンショウオセンター (中)そこで飼育されてる人 (右)最初の滝だったような?

   
(左)滝壷の魚はピラニアの様でした(中)2コ目の滝だったような??(右)最初の休憩ポイントでのショット

   
(左)レティーさんお手製らっきょパン(中)どんどん先を行く皆さん(右)休憩小屋で休むパーピーさん

   
(左)2番目の休憩所売店 (中)楽しそうなショット (右)水筒落として拾いに行く愚かなツチ

   
(右)有名な滝 (中)再びサンショウオセンター(右)こ、怖い!

少し遅れて2番目の売店に着くと皆さんホットコーヒーを飲まれてました。これだけ歩いた山中の売店で陶器の器で普通に出て来るコーヒーって何だか 不思議な感じがしました。コーヒーを買う時パティシエさんが売店のおばちゃんに「食材やビールはどうやって運ぶの」と聞いたところ「毎朝出勤の時にかついで運んで来る」との答えが帰って来たそうで遅れて来た僕にこの事を自慢げに話すパテさん、「おっちゃん、ここの材料とかビールとかって毎朝おばちゃんらがかついで今の道程運んでくるらしいで、そやからあんまりここで物買うたり食べたり飲んだりしたげたらおばちゃんらの仕事悪戯に増やすだけやからあんまりここで買うたげたらあかんねん可哀想やで」 やて、何でや。(笑)

ツッチー、パーピー、たちはここでリタイヤ、僕、みにすけ、たけいの3人はこの先のパンフレットやポスターでよく見かけるデュアルの滝(このレポ表紙)まで行きその他の方々は一番奥迄行ったみたいです。その中でも満月屋さんとパテさん達は更に奥の今井林道に面したバス停まで行ったそうです。また我々とは逆に千葉からのいっちゃんは最初の休憩ポイント売店でリタイヤ、車止めた旅館に戻りお風呂など楽しまれた様子でした。

満月屋さんとパテさんは食堂のおばちゃんの「最後迄行ったらここまで戻って来るシャトルバスが有るよ」のガセネタに騙されたみたいでバス停の時刻表を見てガックリ、そこに書かれてたのは名張駅行きのダイヤ。そんな彼等を気遣ってかバス停には一台のタクシーが待機してたそうな。(いろんな商売おまんあ!)

16時を回った頃から公共交通機関で千葉に帰るいっちゃんのタイムリミットが近付いて来たのでみんな揃って下山、駐車場近くのお土産物屋でお土産買ったりソフトクリーム食べたりで暫しうだうだしてから皆して名張駅迄いっちゃんを送りました。ピザオさん@2CV始め今回初参加の方々、あるいはこのレポを読んだ初参加予定だったダマちゃん@ルノー4の目には僕らのツーリングにはかなり歩いたりハードな場面が映ったかもしれませんがいつもは優しいツーリングなので御安心くださいませ。
いっちゃんを電車に乗せ我々は帰路に着きましたが皆さんお腹が空いてるので帰り道に奈良県の天理市にて名物ニンニクラーメンいわゆる通称『天理ラーメン』を食べて帰る事に話が決まりました。学生の頃はその安さ(当時は¥300だった)からしょっちゅう仲間と来ては食べてその後夜中の『曽爾高原』を楽しんだりしてたのですがいつしか『天理ラーメン』(『天ラー』とも言う)とも遠ざかってしまい今回は久しぶりの『天理ラーメン』と成りました。(懐かしくも美味しかったなあ)

今回は『天理スタミナラーメン』さんの屋台で食べました。天理にはこの他に『菜華』をはじめ何軒かの屋台やお店が点在するのです。各店今や天理に留まらず奈良各地は勿論大阪や神戸にも進出されてます。

   
(左)今回はここ (中)これは大かな? (右)こんな感じの屋台でいただきました

ラーメン食べた後千葉に帰るようちゃん@ベレット&一部メンバーとはここでお別れと成りました。また多くのメンバーとはこの後西名阪自動車道の『香芝SA』(大阪向)で解散しました。解散の為『香芝SA』に入ると今度はヒーレーとキャトルが入って来てこのキャトルさんが偶然にもIMAIAMIさんのちょっとしたお知り合いだったことからここでも話が弾み楽しい時間が流れました。解散後、僕とパティシエ氏は2台列んで無線で喋りながら和歌山迄(この日僕は旧我が家にて和歌山泊まり)帰り途中和歌山市の『川辺の湯』にてお風呂に入ってから帰宅しました。

今回も出会い有り発見有りの楽しい旅と成りました。赤目の滝巡りのハイキングコースは手軽な事から本格的なハイカーから背広のサラリーマンに至迄いろんな方々が来られてるのが印象的でした。とは言え勾配は結構有るのでこちらが降りる時に下から胸の開いたTシャツ来てるオネエチャンが登って来るとパイオツが丸見えなので目のやり場に困ったりもしました(笑)。でもどんな方もすれ違い様に御挨拶くださり自然と人の素晴らしさに感動する今回のツーリングでした。行って良かったし更には皆と行けて良かった、そんな赤目ツーリングと成りました。



2005/19/June by,おっちゃん



<今回の参加者&車>


   
(左)パティシエ氏 =Solo= (中)レティーさん =Solo= (右)おっちゃん =Solo=

   
(左)Ma2さん&スズさん夫妻=Duo= (中)ピザオさん=Solo= (右)イネさん(ツチ同乗)=Duo=

   
(左)IMAIAMIさん&みかこさん夫妻=Duo=(中)ようちゃん=Solo=(右)つるはさん(いっちゃん同乗)=Duo=

   
(左)パーピーさん&イマホさん夫妻 (中)みにすけさん(たけい氏同乗)(右)よねちゃん=Solo=


満月屋さん=Duo=(U子さん同乗)


<途中で出会った方々>

   
(左)摂さん@パンダシスレー (中)ゴルディーニさん夫妻 (右)ヒーレーさん


キャトルさん


<参加者>




パティシエ氏@2CV6チャールストン(ソロ)
レティーさん@2CV6チャールストン(ソロ)
おっちゃん@2CV6チャールストン(ソロ)
Ma2さん&スズさん夫妻@2CV6チャールストン(2名)
ピザオさん@2CV6チャールストン(ソロ)=初=
イネさん@2CV6スペシャル(2名)=初出動=ツッチーさん同乗
IMAIAMIさん&みかこさん夫妻@ami8ファミリアール(2名)
ようちゃん@イスズベレットG(1名)
つるは氏@モーガンプラ8(1名)
パーピーさん&イマホさん夫妻@Miniクラブマン(2名)
みにすけさん@Miniスプライト(2名)武井氏同乗
よねちゃん@Mini(1名)
満月屋さん@レッカー車(2名)U子さん同乗
ツッチー@イネ2CVに同乗
たけい氏@みにすけに同乗
いっちゃん@つるぱ氏に同乗

計13台(内2CV関係7台)20名でした。






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